ユング心理学
私はまずフロイトの心理学を、次にユングの心理学を勉強しました。
と言っても、河合隼雄先生の「河合隼雄著作集」を通読したという程度ですが。
日本人でユング心理学を勉強したという人は、多くは「河合先生が日本に持ち帰ったユングを」勉強したという人です。やはり河合先生の功績は偉大ですね。
で、ユングという人は元々牧師さんの息子さんで、普通なら牧師になるはずの人だったとのことです。その点が、物理学をモデルとしてあくまでも科学としての心理学を作ろうとしたフロイトとのスタンスの違いになっているでしょうね。
ユング心理学は少し宗教的なにおいがします。私はフロイトの科学性を尊敬しますが、体質としてはユングの方が合う気がします。
たとえばユング心理学では「意味のある偶然」というのを認めます。科学的には偶然としか言えないものでも、何らかの大事な、ある意味では必然的な意味があるかもしれないと考えるということです。
たとえば初診の人と出会うとき、「この人がたまたまこのクリニックに来た」とは思わないわけです。「一見偶然に見えるけど、この方がこの日この時私と出会ってくださったのは、この方にとっても私にとっても何らかの深い意味があることなのかもしれない」と考えるのです。
