自己愛を分析することはできる

<自己愛を分析することはできる>

 ラカンの言うように、人間は「自己愛」を超えることはできないわけで、どこまで行っても自分以外の存在を愛することはないのです。

 ですが、自己愛を「分析」することは可能です。

 たとえば、自分の子どもに「勉強しなさい」と言ったとき、「自分はどんな自己愛から子どもにそういう事を言ったのか」と分析してみるのは可能です。

 「成績のいい子を持っていて近所の人からうらやましがられている私を、好き」なのでしょうか?「いい高校に入って立派な制服を着ている子どもを持つ私を、好き」なのでしょうか?「自分と似て英語が得意な子どもを持っている私を、好き」なのでしょうか?などです。

 結局は自己愛から言っているのにすぎないのですが、自分のどのレベルの自己愛から言っているかを分析すると、面白いし、少しゆとりが持てます。