太平洋戦争以前は「思春期」はなかった
<太平洋戦争以前は「思春期」はなかった>
価値観の多様化により「思春期」は生じます。価値観や人生観が多様でない社会では「思春期」はないということです。
日本では、太平洋戦争以前には一般人には思春期はなかった、と言われています。一般人では、「男の子なら家を継ぐ、あるいは立派な兵隊さんになる」「女の子は賢いお嫁さんになる」というような価値観が普通だったからです。一般人の若者が「人生の意味とは何だろうか?」「大人の価値観は正しいのだろうか?」などと悩むことは少なかったと思われます。
一部の教養のある人たち、たとえば夏目漱石とか芥川龍之介とかには「思春期」があったのです。
漱石の「三四郎」という小説は「青春小説」ですね。自分だけの納得のできる生き方を求めて苦闘する物語は、今読んでも新鮮です。
